1.2 評価の対象

評価の対象は学校教育は幼稚園・保育園から大学まで、社会教育は、子どもから企業までとします。

1.1 本指針の対象

本指針は、学習プログラムの効果把握や改善を目的とした評価のヒントを提供するものです

そのため、「プログラム評価」を中心とした指針とするが、その前提としての「学習到達度評価」、プログラムの集合体として一部「カリキュラム評価」にも言及するものとしています

小中高時代の地域創生活動経験に関する調査結果概要

うちの大学生約200人に、小中高校時代にどんな地域創生活動を経験したかを聞いてみました。
小学校時代に経験した活動で最も多いのは、「農作業」の49.3%であり、次いで「花や木の栽培・植樹や手入れ」35.4、「子ども(下級生)の学習活動支援」27.8、「野生生物の観察・生態調査」23.0、「近隣の学校との交流による学習活動」21.5、「自転車・歩行者の安全走行・歩行や利用促進」21.5の順となりました。
中学校時代に経験した活動で最も多いのは、「企業や商店・公共施設での就労活動」の23.0%であり、次いで「農作業」18.7、「子ども(下級生)の学習活動支援」18.7、「近隣の学校との交流による学習活動」15.8、「自転車・歩行者の安全走行・歩行や利用促進」15.3となりました。
高校時代に経験した活動で最も多いのは、「海外の学校との交流による学習活動」の17.7%であり、次いで「諸外国の生活・文化体験活動など異文化理解」13.9、「道路・公園など共有空間の清掃・補修・維持管理」12.9、「いじめや差別」「LGBTへの偏見をなくす活動」11.5、「省エネ活動」11.0、「外国人の日本の生活・文化体験」11.0と国際理解教育の経験が多くなりました。
SDGsの目標別に整理すると、
小学校時代上位5つは「11住環境」「3健康・福祉」「2食・農」「4教育」「15陸上資源・生物保護」で、中学校時代は「11住環境」「4教育」「3健康・福祉」「2食・農」「8経済・労働」の順、高校時代は「11住環境」「4教育」「10人権・平等」「3健康・福祉」「2食・農」の順でした。このように、全世代を通して「11住環境」の経験比率が最も高く、「4教育」「3健康・福祉」「2食・農」も高くなっていることがわかりました。

群馬県大泉町の日伯学園(ブラジル人学校)に行ってきました

緊急事態宣言が出される前に、群馬県大泉町の日伯学園(にっぱくがくえん)に行ってきました。大泉町はブラジル人が多いことで有名ですが、日伯学園は在日ブラジル人向けの学校で、未就学児から高校生までが学んでいます。ブラジル人の子どもたちは日本の学校ではついて行けず、ほうっておくとポルトガル語もに日本語も話すことができないのだそうです。
創設者の高野祥子さんはブラジルに移住し現地で同じ移民の光雄さんと結婚、帰国して1991年9月に学校を作りました。お子さんの井上みどりさんが園長先生として学園の事務を取り仕切っています。
井上さんの案内で授業の様子を見ることができました。いわゆる複式学級で、1クラス10~20の子どもたちが学んでいました。
この学校では本国ブラジルから取り寄せた教科書で学び、それとは別に日本語や英語、スペイン語の授業もあります。
校舎はクラスごとにプレハブが並んでいるもので決して立派なものではありません。補助金なし、月謝だけでここまでやってきたそうです。
子どもたちは人なつっこく、各教科の先生もフレンドリーで授業を中断して自己紹介の機会を下さいました。今後も彼らが日本で活躍できる場や機会を増やすために、何ができるかと考えていきたいと思います。

福井県SDGS探訪

3月末に福井県に中口ひとりで行ってきました。PCR検査を受けたのは、そのためです。仁愛大学の安彦先生が2日間、同行してくれました。
29(月)は福井市役所と福井県庁、越前市役所を相次いで訪ね、SDGsの取り組み状況についてお聞きし、意見交換をしました。越前市役所では仁愛大学の卒業生で福井SDGsアワード2020で受賞した活動の中心人物の波多野さんに挨拶することができました。
その後越前市内にある仁愛大学のキャンパスへ行き、安彦先生のゼミ生などSDGsアクターの資格を取得した学生さんたちと懇談。活動も充実しているし、意識が高く野心的で大変刺激を受けました。
2日目は、鯖江市の「さばえSDGs推進センター」に副所長の仲倉さんを訪ねました。できてまだ半年ですが、ここを拠点にさまざまなSDGs達成活動が行われており、鯖江市はSDGsの先進地域であることを再認識させられました。
午後は安彦先生の車で勝山市役所へ。新市長を始め、未来創造課長や環境政策課長、教育委員会の先生方と懇談し、SDGsやESDの効果測定に関する次年度の支援内容について意見交換しました。
2日間泊まったのは福井市内の足羽(あすわ)川のほとりで、サクラが満開でした。路面電車の低床車両が走っていました。
コロナの制約下においても、福井県は目が離せません。

大宮国際中等学校の授業見学と今年度の連携について打合せ

4月23日金曜日、研究室の学生3名を連れて、さいたま市立大宮国際中等学校に行き、授業見学と今年度の連携の打合せをしました。
大宮国際中等学校は設立されたまだ3年目の中高一貫校で、最高学年は中学3年生になります。敷地内は今、高校用の校舎が建設中です。
この日はその中3の「3G」の授業を見てきました。3Gは総合的な学習の時間にあたるもので、SDGsに関する個人・グループの探求活動を9月まで実施していきます。
特徴的なのは、学びの目標を生徒自らが定めることです。通常は教員が授業の達成目標を定めるのですが、この学校は違います。この日は2回目の授業でしたが、教員の示したルーブリックを参考として示しつつ、3Gを通じてどんな資質・能力を高めたいのか、グループで話し合いました。
時間割ですが、1コマ95分授業であり、通常の2時間分が1時間となっています。朝の会は英語で実施し、ネイティブの教員が廊下などでも常に英語で話しかけるので日常的に英語で話しています。これでは私も芝浦工業大学学生も太刀打ちできません。
3Gもすべて英語で実施するクラスもあります。
僕は環境システム学科3年生の英語の授業を持っているのですが、さいたま市を舞台にしたSDGsの英語ボードゲームを作成し、7/17に大宮国際中の2年生と実施することになりました。ブラッド先生のアイデアで、単に完成版を楽しむのではなく、後半は新たなゲーム(問題)を作るワークショップを実施することになりました。
どんなものになるのか、今から楽しみです。

2020年度卒業式・大掃除

中口研究室4年生3名が巣立っていきました。
卒業式は卒業生のみが会場に入り、教員・保護者は豊洲校舎で中継で聞いていました。式終了後、卒業生が豊洲校舎に移動、研究室単位に指導教員が卒業証書を手渡ししました。謝恩会はもちろんなし。
後日、研究室の大掃除・引き継ぎで、院生2名と新旧4年生7名が集まり、総勢10名になりました。
個別に弁当と飲み物などを用意し分散して昼食、最後に短時間のミーティングをやって解散しました。

岡山県西粟倉村で大茅集落で活動しました

2020年11月1日~11月3日の2泊3日で岡山県西粟倉村に行き、大茅集落の芝桜の苗の移植の手伝いなどを行いました。

今回はゼミ合宿としてではなく、たかさん(中口先生の呼び名)、中口研究室の学部生4名、院生2名、1、2年生の希望者4人の計10名で大茅集落の支援活動のために岡山県西粟倉村に行きました。コロナウイルスの影響もあり、開催できるかわからなかったですが、地元の方々との協力によりなんとか開催することができました。
西粟倉村には12の行政区が自治組織として機能しています。どの地域も自治意識は旺盛ながらも人口減少と高齢化の進展と共に様々な困難が生まれてきています。
1日目
8時50分に東京駅を出発し、13時過ぎに現地に無事到着することができました。レンタカーを借り、夕食の買い出しをしながら西粟倉村に向かいます。あわくらんどに行き、たかさんが説明をしながら見て回りました。そこで食べるアイスクリームは美味しかったです。夕方5時ごろあわくら温泉に行き、疲れた体を休めました。とても気持ちよく、体力が回復しました。
夕食を食べた後は自己紹介をしながら雑談をして、絆を深めることができました。
今回の宿泊先はあるの森カフェと軒下図書館。どちらのスタッフさんもあたたかく迎え入れてくれました。
明日から本格的なツアーが始まるのでみんな早く寝ました。ボランティアやヒアリング。学べることが多くてとても楽しみです。がんばるぞ。

2日目
SDGsツアー2日目。朝食はあるの森カフェのスタッフさんが作ってくれました。暖かいお味噌汁に卵焼き。どれも美味しく頂きました。今日1日頑張れそうです。2日目は大雨が降ってしまい、スケジュールの変更などがありましたが、充実した1日を過ごすことができ
ました。
9時に出発し、3日目の午前中に行く予定だった場所、森林組合エネルギーセンターやローカルベンチャーインキュベーションセンターamokaなどに向かいました。エネルギーセンターではそこで働いている人がどのように電力を西粟倉村の各学校に送っているのかの説明をしてくれました。僕たちは興味津々に聞くことができました。
amokaでは、今年新卒で入社した星さんが施設の説明やどうしてこの会社に入社したのかなどのお話をしてくれました。とてもためになった話でした。午後は大茅地区で芝桜の苗の移植のボランティア活動を行いました。大茅地区での歴史や芝桜公園の魅力を知りました。春になったら行ってみたいと思ってしまいます。ポットに移植する作業は大変でしたが積極的に行うことができました。                                   
                  
3日目
3日目の午前中は外に行き、昨日作業して作った種の植え付けや斜面の欠株部分の補植、を行いました。下記の写真のように芝桜公園の景色がきれいになるのは植え付けのような大変な作業をして作ってくれる方々がいるからなのだと改めて実感した時間でした。
3日目でもあり、絆が深まって楽しい思い出になりました。
午後はエーゼロ株式会社の本拠地である、旧影石小学校に行きました。そこではウナギの養殖場やイノシシの解体場などを見学させてくれました。エーゼロ株式会社の取り組みを知ることができました。あわくら会館にも行く予定で現地に行きましたが、祝日なので休みでした。これは想定外。一周回って中を覗き込んで構造を見ました。

このように西粟倉村のSDGsの取り組みについて学ぶことができ、充実した3日間となりました。宿泊施設であるあるの森カフェのスタッフ、軒下図書館のチャールズさん、大茅地区のスタッフの方、ヒアリングや見学にご協力をしていただいた方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。 

岡山県西粟倉村SDGsスタディーツアー

8月24日~26日、「SDGsスタディーツアー」のため岡山県西粟倉村に行ってきました。
本当は学生を連れて現地に入る予定でしたが、コロナ感染予防のため、全面遠隔になりました。
25日は現地ライブ中継で、役場地方創生推進室参事の上山さんの講話の後、上山さんの案内で、地域熱供給施設、木材集積場、温泉施設の薪ボイラー、小水力発電、ローカルベンチャーの拠点施設である旧影石小学校で(株)エーゼロさんの間伐材の燃料としたウナギやイチゴの養殖現場を見せました。26日は、岡山大学の岩淵先生、岡山県立大学の学生団体√クリエイトの岡村くんと西村くんとともに、大茅集落に行き、公民館で古文書の電子データ化作業をしたり、大茅地区地域活性化協議会会長の井上さんのお話や、井上さんの案内で芝桜公園、たたらばの集落跡地などを見て回り、これらをライブ中継しました。
また、9つの班に分かれて、村内のSDGsの取り組みを取材し、発表しました。芝浦工大生17名、岡山大学生2名、岡山県立大学生1名、ノートルダム清心女子大学生1名、立命館大学生1名それに林野高校生3名が混成チームを作り、遠隔でモニター越しに取材し、記事にまとめました。発表会や交流会も学生主体で企画・運営しました。
取材にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
また実習の時間外を利用して、役場職員やローカルベンチャーさん向けのSDGsの研修会や部署ごとのSDGs宣言を考えるワークショップを実施しました。ローカルベンチャーの生みの親、牧大介さんとようやくお会いできて嬉しかったです。
 

オンラインゼミ実施中

大学はコロナの影響で学生は入構禁止になっており、前期の授業場5/11からすべてオンラインで実施されています。

中口研究室のゼミは4月から毎週オンラインで行われています。

今年のゼミ生は修士1年が2名(中国からの留学生)、4年生が3名の計5名で、ちょうど良い人数です。

今年はSDGsに熱心な企業とタイアップして、その企業の技術を地域課題の解決に役立てる方法の提案を企業に対し行い、提案をその企業、対象地域の行政や住民、当研究室のパートナーシップで実践していきます。

対面でないので密度の濃いゼミ活動ができているとは言えませんが、埼玉県、岡山県などの統計データ解析やGISのトレーニングなども行いつつ、提案の具体的な内容がだんたん固まってきています。