群馬県大泉町の日伯学園(ブラジル人学校)に行ってきました

緊急事態宣言が出される前に、群馬県大泉町の日伯学園(にっぱくがくえん)に行ってきました。大泉町はブラジル人が多いことで有名ですが、日伯学園は在日ブラジル人向けの学校で、未就学児から高校生までが学んでいます。ブラジル人の子どもたちは日本の学校ではついて行けず、ほうっておくとポルトガル語もに日本語も話すことができないのだそうです。
創設者の高野祥子さんはブラジルに移住し現地で同じ移民の光雄さんと結婚、帰国して1991年9月に学校を作りました。お子さんの井上みどりさんが園長先生として学園の事務を取り仕切っています。
井上さんの案内で授業の様子を見ることができました。いわゆる複式学級で、1クラス10~20の子どもたちが学んでいました。
この学校では本国ブラジルから取り寄せた教科書で学び、それとは別に日本語や英語、スペイン語の授業もあります。
校舎はクラスごとにプレハブが並んでいるもので決して立派なものではありません。補助金なし、月謝だけでここまでやってきたそうです。
子どもたちは人なつっこく、各教科の先生もフレンドリーで授業を中断して自己紹介の機会を下さいました。今後も彼らが日本で活躍できる場や機会を増やすために、何ができるかと考えていきたいと思います。

福井県SDGS探訪

3月末に福井県に中口ひとりで行ってきました。PCR検査を受けたのは、そのためです。仁愛大学の安彦先生が2日間、同行してくれました。
29(月)は福井市役所と福井県庁、越前市役所を相次いで訪ね、SDGsの取り組み状況についてお聞きし、意見交換をしました。越前市役所では仁愛大学の卒業生で福井SDGsアワード2020で受賞した活動の中心人物の波多野さんに挨拶することができました。
その後越前市内にある仁愛大学のキャンパスへ行き、安彦先生のゼミ生などSDGsアクターの資格を取得した学生さんたちと懇談。活動も充実しているし、意識が高く野心的で大変刺激を受けました。
2日目は、鯖江市の「さばえSDGs推進センター」に副所長の仲倉さんを訪ねました。できてまだ半年ですが、ここを拠点にさまざまなSDGs達成活動が行われており、鯖江市はSDGsの先進地域であることを再認識させられました。
午後は安彦先生の車で勝山市役所へ。新市長を始め、未来創造課長や環境政策課長、教育委員会の先生方と懇談し、SDGsやESDの効果測定に関する次年度の支援内容について意見交換しました。
2日間泊まったのは福井市内の足羽(あすわ)川のほとりで、サクラが満開でした。路面電車の低床車両が走っていました。
コロナの制約下においても、福井県は目が離せません。

大宮国際中等学校の授業見学と今年度の連携について打合せ

4月23日金曜日、研究室の学生3名を連れて、さいたま市立大宮国際中等学校に行き、授業見学と今年度の連携の打合せをしました。
大宮国際中等学校は設立されたまだ3年目の中高一貫校で、最高学年は中学3年生になります。敷地内は今、高校用の校舎が建設中です。
この日はその中3の「3G」の授業を見てきました。3Gは総合的な学習の時間にあたるもので、SDGsに関する個人・グループの探求活動を9月まで実施していきます。
特徴的なのは、学びの目標を生徒自らが定めることです。通常は教員が授業の達成目標を定めるのですが、この学校は違います。この日は2回目の授業でしたが、教員の示したルーブリックを参考として示しつつ、3Gを通じてどんな資質・能力を高めたいのか、グループで話し合いました。
時間割ですが、1コマ95分授業であり、通常の2時間分が1時間となっています。朝の会は英語で実施し、ネイティブの教員が廊下などでも常に英語で話しかけるので日常的に英語で話しています。これでは私も芝浦工業大学学生も太刀打ちできません。
3Gもすべて英語で実施するクラスもあります。
僕は環境システム学科3年生の英語の授業を持っているのですが、さいたま市を舞台にしたSDGsの英語ボードゲームを作成し、7/17に大宮国際中の2年生と実施することになりました。ブラッド先生のアイデアで、単に完成版を楽しむのではなく、後半は新たなゲーム(問題)を作るワークショップを実施することになりました。
どんなものになるのか、今から楽しみです。