1.4.4 効果の把握手法

効果の把握は、以下のような手法で行うことが考えられます。

質問紙調査(選択式、テキストマイニング)
インタビュー(半構造化、自由)
ポートフォリオ分析(筆記、実演)
観察(動作・発言分析)
生理的指標の測定(皮膚電気抵抗、心拍数、発汗、唾液アミラーゼなど)

1.3 評価の視点

評価の視点は、以下のようなものがあげられます

資質・能力評価
知識・技能(社会人基礎力:リテラシー)
思考・判断・表現(社会人基礎力:コンピテンシー)
主体性・協働性(社会人基礎力:コンピテンシー)
社会情動的スキル評価
社会活動・SDGs達成貢献意識・行動の変容
ライフキャリア設計力
社会的インパクト評価
社会活動総量、ソーシャルキャピタル
地域創生効果

1.2 評価の対象

評価の対象は学校教育は幼稚園・保育園から大学まで、社会教育は、子どもから企業までとします。

1.1 本指針の対象

本指針は、学習プログラムの効果把握や改善を目的とした評価のヒントを提供するものです

そのため、「プログラム評価」を中心とした指針とするが、その前提としての「学習到達度評価」、プログラムの集合体として一部「カリキュラム評価」にも言及するものとしています

小中高時代の地域創生活動経験に関する調査結果概要

うちの大学生約200人に、小中高校時代にどんな地域創生活動を経験したかを聞いてみました。
小学校時代に経験した活動で最も多いのは、「農作業」の49.3%であり、次いで「花や木の栽培・植樹や手入れ」35.4、「子ども(下級生)の学習活動支援」27.8、「野生生物の観察・生態調査」23.0、「近隣の学校との交流による学習活動」21.5、「自転車・歩行者の安全走行・歩行や利用促進」21.5の順となりました。
中学校時代に経験した活動で最も多いのは、「企業や商店・公共施設での就労活動」の23.0%であり、次いで「農作業」18.7、「子ども(下級生)の学習活動支援」18.7、「近隣の学校との交流による学習活動」15.8、「自転車・歩行者の安全走行・歩行や利用促進」15.3となりました。
高校時代に経験した活動で最も多いのは、「海外の学校との交流による学習活動」の17.7%であり、次いで「諸外国の生活・文化体験活動など異文化理解」13.9、「道路・公園など共有空間の清掃・補修・維持管理」12.9、「いじめや差別」「LGBTへの偏見をなくす活動」11.5、「省エネ活動」11.0、「外国人の日本の生活・文化体験」11.0と国際理解教育の経験が多くなりました。
SDGsの目標別に整理すると、
小学校時代上位5つは「11住環境」「3健康・福祉」「2食・農」「4教育」「15陸上資源・生物保護」で、中学校時代は「11住環境」「4教育」「3健康・福祉」「2食・農」「8経済・労働」の順、高校時代は「11住環境」「4教育」「10人権・平等」「3健康・福祉」「2食・農」の順でした。このように、全世代を通して「11住環境」の経験比率が最も高く、「4教育」「3健康・福祉」「2食・農」も高くなっていることがわかりました。