INCHEM TOKYO 2023

9月20,21,22日の3日間にて開催されたINCHEM TOKYO 2023に、研究室から出展させていただきました!

今回は芝浦工業大学の研究企画課の高久守さんのご案内のもと、

私たち磐田研究室から出展させていただきました。

出展内容は私たちの研究室の紹介と、一部ですが大学院生と学部生の研究内容の展示、そして学生の研究の内の1つであるADR(Auto Demand Response)

についての研究をメインに展示させていただきました。   

当日の雰囲気は上記のような状態で、私たちの研究について興味ある方へ学生が詳しく説明するような形になっていました。また、訪れる方のほとんどが企業様なので、今後交流できるような機会はないかというようなお話をしていました。

最終日には、研究室の担当教授である磐田朋子先生が、芝浦工業大学のキャンパスにおけるカーボンニュートラルの取り組みについてプレゼンをしました!

私たちの年代はコロナの影響もあり、なかなか大きな展示会に参加したり社会人の方々と交流する機会がなかったので、この度のINCHEMへの出展は私たち学生にとって貴重な機会となりました。出展において関わっていただいた皆々様に厚く感謝申し上げます。

ジャパンビバレッジエコロジー

私たちが通う大宮キャンパス近くにあるジャパンビバレッジエコロジーのリサイクルセンターの見学に行きました。

このリサイクルセンターでは、時期により多少変わりますが1日約20トンのペットボトルや空き缶が搬入されリサイクルを行なっています。それらのペットボトルや空き缶は、私たちが普段使っている自動販売機近くに設置されているリサイクルボックスから来ています。

リサイクルを行う上で、まずリサイクルできるものとリサイクルできない異物を仕分ける作業を行なっていました。異物の中には、蛍光灯や電球、金属類など、どのように分別して良いかわかりずらいものが多く含まれていました。中にはバイクのマフラーと思われるのまで捨てられていました。また、ペットボトルであっても、飲み残しや中に別のものが入っているものはリサイクルできないので異物として仕分けられてしまうそうです。

↑リサイクルボックスに含まれていた異物

異物を除去した後は、ペットボトル、空き缶、ビン、それぞれに分ける作業を行なっていました。これは、機械で仕分けを行った後、それでも仕分けられなかった残りのものについては手作業で行なっていました。

仕分けられたペットボトルは圧縮されプレス品(ペットボトルのかたまりのようなもの)として、空き缶も圧縮されベール品として出荷されます。これらは、別の工場で更なる加工を施されまた新しいペットボトルや缶として生まれ変わります。これにより、1本分のペットボトルや空き缶が、ほぼそのまま1本分の新たなペットボトル、空き缶となるそうです。ビンについては、3種類の色別に選別し出荷を行うそうです。

↑圧縮された缶

このように、この施設ではペットボトルや空き缶などのリサイクルを行っていますが、それらは私たちがどのように分別しどのような状態でリサイクルボックに入れるかに大きく影響されます。リサイクルボックスに指定のもの以外を入れるのは当然ダメですが、ペットボトルを入れる際もキャップとラベルを別にした上で入れるようにしようと、今回の見学を通して思いました。

 

https://www.jbinc.co.jp/environment/plaza/

町田市バイオエネルギーセンター見学

町田市のバイオエネルギーセンターに見学させていただきました。

このバイオエネルギーセンターは乾式メタン発酵による都市ゴミ処理施設で、またバイオガスを利用したエネルギーセンターでもあります。

この写真は施設全体を表した模型になっており、施設内を分かりやすく説明をするための工夫が施されています。これだけでなく、施設に訪れた方々へ施設の仕組みについて、分かりやすく説明するためのアクティビティやアニメーションなどがたくさんあります。

集められたゴミが処理される一連の流れを説明していただきました。ゴミによるバイオガスで発電をしていたり、ゴミがコンクリートになり町の公共物に再利用されていることを知り、ゴミを介することで町と施設が繋がっているような一体感を感じました。

 

ゼミ合宿2023_2日目

つづいて2日目は、シリカ製造施設視察、飯豊蔵視察、ソーラーシェアリングの見学に行きました。

現在、シリカ水などで注目を集める「シリカ」をもみ殻から生成し、酒粕と配合することでできるエシカル商品の製造現場を、見学させていただきました。地域の特性を活かした商品開発であり、また今まで燃やし処理していたもみ殻を利活用する持続可能性の高いところに興味を惹かれました。

酒造醸造場を見学させていただきました。酒造醸造場はお酒の匂い漂う魅惑の空間でした。蔵人の方の案内のもと、様々な行程を踏みお酒がつくられていることを実感することができました。

藤棚式のソーラーシェアリングと垂直型のソーラーシェアリングの見学をさせていただきました。地質や周辺環境などの農地の特性や地域住民の理解、法律などの多くの条件をクリアし、これらのソーラーシェアリングが設置されていることが分かりました。垂直型のソーラーシェアリングは実用垂直営農において日本初であったため、実施されるまでに発電事業者・運営者のただいなる熱意があったことを知ることができました。

この度の磐田研究室ゼミ合宿に関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。皆様のおかげで素晴らしいものとなりました。深く感謝いたします。

 

 

ゼミ合宿2023_1日目

今年のゼミ合宿は1泊2日で福島県に行きました。1日目は、産業技術総合研究所(産総研)の福島再生可能エネルギー研究所の見学に行きました。

産総研では再生可能エネルギーに関わる様々な研究が行われており、多くの設備を間近で見ることができました。中には、普段私たちが研究テーマとして扱っているものの実物を見ることができたので貴重な体験となりました。

例えば、風力発電のブレードの横にある発電機などを備えた部分は、遠くから見ると小さく見えますが、間近で見た時には建物1階分くらいの高さがあることがわかり、上空にこんなものが設置されていたのかと驚きました。

遠くから見た場合 ↑

間近で見た場合 ↑

また、余剰電力を水素に変換するための水電気分解装置の研究も行っていました。通常水素を製造する場合は、一定の電力を流しながら製造するのがこれまで行われてきたことですが、余剰電力は常に変動するため、電解装置に流れる電力もこれまでとは異なり変動することになります。その変動にも対応可能な電解装置の開発・研究を行っていることを知り、とても興味深いお話を聞くことができました。

水電解装置 ↑

その他にも、地中熱利用や太陽光、アンモニア発電など、様々な再生可能エネルギーに関する研究が行われており、多くの参考になるお話を聞くことができました。