3RINCs2024 in Sydney

3月、国際学会の3RINCs2024がシドニーで開催されました。

会議の実行委員として参加し、セッション座長も務めました。ローカルホストのTREMSというリサーチハブとの良い連携ができました。

International workshop on SDGs policies at subnational level

袖野研にて、Workshop on achieving the SDGs at subnational levels in Japan and Brazilをオンラインで開催しました。学生より都市レベルでのSDGs政策について調査結果を発表したほか、SDGs先進都市である北九州市、静岡市、クリチバ市(ブラジル)のご担当者及び研究者から各市の鍵となる3つのSDGs政策と課題について発表いただき、議論を行いました。

地域特性に応じたSDGsのローカリゼーションや、パートナーシップ、地域コミュニティの巻き込み方、経済・社会・環境の包括的アプローチ等の重要性があげられました。

Flyer updated

さいたま市SDGsコミュニティにて講演

SDGs経営に関心のある企業が参加したさいたま市のSDGsコミュニティにて、「SDGs経営とサーキュラーエコノミー~持続可能な社会を実現する循環~」と題して、講演してきました。経済的利益を環境的利益と一致させるのがポイントです。

グループ討議にて、自社でできるサーキュラーエコノミーの取り組みについてアイデア出しを行いましたが、活発な意見交換となりよかったです。

廃棄物処理施設の見学

留学生を含む学生らとさいたま市桜環境センターさんを訪問しました。

例年、巨大なクレーンでごみをかき混ぜ均一化する過程が一番盛り上がります。

 

2023福島!!原発の悲劇からの「むかし」と「いま」

環境省主催の大学生向けワークショップに参加し、2泊3日で福島県に行きました。

初日は飯館村長泥地区の環境再生エリアに行き、汚染土壌の活用と復興のための実証実験の場を見学しそこで育った枝豆などの作物を見ることができました。2日目は中間貯蔵施設、伝承館、廃炉資料館を見学し、2011年3月11日に起きた福島第一原子力発電所の事故当時の様子や事故原因など詳しく見ることができ、当時の福島と今の福島の現地の様子、そこで働く人々の活動を知ることができました。3日目は、2日間の見学を踏まえて、今後の福島の原発についてや45年までに福島から撤退することが決まった汚染物質について他の大学と合同でグループディスカッションを行い、様々な意見や考え方を得て知見を深めることができたように感じる3日間でした。

貴重な体験をさせていただきありがとうございました。(文:辻雄太)

       

下水処理施設の見学

江東区有明にある有明水再生センターに行ってきました。 

 分流式汚水処理施設であり、A₂O法と生物膜ろ過法といわれる高度処理方式を採用しています。処理した水は東京湾に放流また、その一部をオゾン処理や維持ろ過処理によってきれいにし、センター内での機械洗浄や冷却、修景用水に使用され、臨海副都心のビルなどのトイレ用水やゆりかもめの車体洗浄用水に再生水として供給されています。

水処理施設の工程を間近で見ることができ、大興奮の2時間でした。安心安全で質の高い水を使えることへの感謝を胸に見学してまいりました。汚水の臭いは想像していたほど臭くはなかったですが、嗅いでいて気持ちのいいものではありませんでした…。(文:辻雄太) 

   

廃棄物資源循環学会春の討論会

廃棄物資源循環学会の春の討論会において、産廃研究部会と廃棄物計画研究部会のコラボ企画で「官民連携による一般廃棄物の適正処理」を開催しました。

人口減少や財政難などを抱える自治体にとっては、一般廃棄物の適正処理を確保することが困難な状況になりつつあり、施設の広域化や処理の高度化が求められる中で、民間事業者との連携は今後ますます重要になります。すでに取り組んでおられる関係者の方々のキーワードは、信頼関係の構築とパートナーシップでした。

令和5年度春の研究討論会企画セッション「官民連携による一般廃棄物の適正処理」

 

 

水銀廃棄物管理について国際シンポジウム発表

釜山で開催された水銀廃棄物に関する国際シンポジウムにおいて、韓国廃棄物学会からの招聘により、”Policies on environmentally sound management of mercury and prediction of excess mercury”として発表を行いました。

日本では、非鉄製錬業界から排出される余剰水銀の処理が今後の課題となりますが、韓国は非鉄製錬業界由来の水銀含有スラッジから水銀を回収せず最終処分を行っており、水銀を安定的に処分するために今後の検討が求められるようです。

福島での学び

学生と福島を訪れました。

環境省から事前に放射性物質についての講義をいただき、福島の現場では、特定廃棄物の埋立処分施設見学や放射性物質の測定体験などに加え、伝承館や富岡町のお祭り、鮭の遡上が有名な木戸川漁協への訪問など、原発事故の被害と復興への取組みの両面について学びを深めることができました。

汚染土壌の最終処分などまだまだ課題がありますが、目に見えない放射性物質のリスクを正しく理解し、福島でつくられた電気を使う身として、自分ごととして福島の復興を考えられるようになりたいねと話していました。