
東京の真ん中に泊まる。環境システム学科新入生オリエンテーション合宿、5年ぶり開催!
4月上旬、桜の花が咲くころ、環境システム学科に入学した1年生が、同級生、上級生、教員と親睦を深めるためのオリエンテーション合宿(※1)に参加しました。
写真は全体見学会での集合写真。建築家・丹下健三設計の名建築、代々木体育館を見学しました。
新入生のオリエンテーション合宿は、環境システム学科の名物イベントですが、コロナ禍を経て5年ぶりの合宿となります。
今年のオリエンテーション合宿の活動場所は東京の真ん中、原宿・青山エリアです。
新入生たちは2日間かけて、課題解決型ワークショップに参加しました。テーマは「観光都市における社会課題の発見とその解決」(※2)です。
参宮橋にあるオリンピック青少年記念センターを宿泊拠点として、代々木公園、明治神宮、代々木体育館、原宿・青山エリアをまち歩き。その後は宿舎に戻り、会議室でワークショップです。
サポート役である大学院1年生はコロナ禍入学で自分たちに合宿の経験がないにも関わらず、準備から実施まで非常に献身的に新入生たちの面倒をみてくれました。
一泊二日の合宿を終えると、新入生の大学生活がいよいよ始まります。
学科主任鈴木先生によるお言葉から開会式と一泊二日のオリエンテーション合宿が始まりました。
学部を卒業し、大学院生となったばかりの先輩学生が、合宿のサポート役として事前準備、当日進行、まちあるきなども一緒に参加してくれました。
グループ分けには最初から教員も入っています。開会式は教員の自己紹介タイムでもあります。
会議室での開会式が終わると、早速、まちに出ます。ちょうど桜の開花時期で、国立オリンピック記念青少年総合センター内の桜並木を背景に学生たちは歩きます。
桜の景色はお隣代々木公園内にもつながります。桜吹雪が舞う中、新入生たちは歩きます。
まち歩きでまず立ち寄ったのが、建築家・丹下健三設計の代々木体育館。曲線の構造美が美しい名建築です。
代々木体育館内では幸運にも競技フロアまで入ることが出来ました。これには学生だけでなく、長年、建築や都市を専門分野としている教員たちも興奮しておりました。
構造分野を研究している大学院生が新入生にもわかるように、東京オリンピック会場となった美しい曲線美の構造について解説してくれました。
代々木体育館の内部で新入生、学生、教員の全員の集合写真を撮りました。
代々木体育館を出ると、グループごとにまちを歩きます。
観光地として人気のあるおしゃれな原宿・青山地区も、まち歩きの題材となると見え方が変わってきます。
まち歩きから戻ってきた各グループはさっそく話し合いが始まりました。その話し合いは夕食後も続き、施設利用時間ギリギリまで続けられていました。
二日目の午前には発表会です。発表会形式の座席レイアウトにテーブルと椅子を動かしてくれたのはサポート役の大学院生たちでした。
新入生のプレゼンテーションに対して様々な分野を専門とする教員陣からの質問が投げかけられます。
他のグループがどのような発表をしているか学生たちも真剣に聞いていました。環境システム学科学びを先取りするオリエンテーション合宿が終わると、いよいよ新入生の大学生活が始まります。
(※1 合宿のしおりから抜粋)
環境システム学科へようこそ
2024年度新入生の皆さん、入学おめでとうございます。そして、環境システム学科にようこそ!新生活に期待や不安などが入り混じる心境かと思います。そこで、ここでは環境システム学科のことを大学時代に見つけるべき専門性について紹介します。
皆さんが学ぶ環境システム学科は30年以上の歴史ある学科であり、東大宮にある大宮キャンパスにあります。その学びの拠点となる5号館の前には、緑がまぶしい芝生広場が2023年末に誕生しました。皆さんは、大きく変わる大宮キャンパスで学んでいくことになります。
さて、皆さんが生きていく時代は、“VUCA(ブーカ※)の時代”と呼ばれています。この未来の予測が難しい時代に生き残る人とはどんな人でしょうか?熱狂できることのある人、全てを投げうってでも打ち込むことのある人、どのような状況でもブレない軸を持っている人は強い。かしこまった言い方なら“専門性を身に着けている人”と言えます。その専門性が社会に貢献できることならば、それは職業となります。ぜひ皆さんには大学時代に社会に貢献できる専門性を身に着けて欲しい。そのために、建築、都市、環境、情報を専門とする環境システム学科の教員は、皆さんへの協力を惜しみません。皆さんの専門性を身に着ける舞台が環境システム学科にはあります。専門性を身に着け、社会に貢献できる人になれるよう、ともに学んでいきましょう。
環境システム学科1年生履修指導担当教員 山嵜一也(やまざきかずや)
※:VUCA=Volatility変動性・Uncertainty不確実性・Complexity複雑性・Ambiguity曖昧性の頭文字を取った造語で、社会やビジネスにとって、未来の予測が難しくなる状況のことを意味
(※2 合宿のしおりから抜粋)
テーマ:観光都市における社会課題の発見とその解決
観光都市の社会課題をまち歩きで見つけ出し、その解決策を皆さんのワークショップから提案してもらいます。東京五輪2020の開催、円安、なにより日本の魅力に世界の人々が気付き、訪日外国人観光客が増え続けています。しかし、受け入れ側である私たちは言葉の問題、文化習慣の違い、インフラ整備の不十分さなどから戸惑う毎日です。そこで、いまや多くの観光客が訪れる原宿、青山、神宮外苑地区を中心にまち歩きし、観光に関する社会課題を見つけ出し、建築、都市、環境、情報の観点からその解決策をワークショップで提案してもらいます。
以上。