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2023/08/14

夏休み直前! 総合研究(前期)発表会2023

夏休み直前となる7月末、環境システム学科4年生が一年かけて行う研究である「総合研究」の前期(※)成果発表会が行われました。 

(※)“総合研究”の正式な科目名は前期に行われる「総合研究Ⅰ」と後期の「総合研究Ⅱ」となります。

 

写真は、発表後、建築設計系の研究室である澤田研究室の廊下に展示されたプレゼンテーション用パネル群

 

環境システム学科の研究室には、建築、都市、環境、情報などの研究領域があり、すべての研究室でそれぞれ前期の発表会を行いました。ここでは、建築設計系研究室である澤田・山嵜研究室の発表会の様子を紹介します。

 

前期の学びをA1サイズのパネルにまとめ(模型も一緒にまとめる学生もいました)、教員、研究室メンバーの前で発表しました。研究室に所属する大学院生の先輩たちも参加し、鋭くも的確な質疑応答が行われました。

 

環境システム学科の学生は4年生に進級すると、3年生までに修得した技能、手法、基礎力をもとに1年間かけて総合研究に取り組みます。前期の集大成ともいえる前期発表会は、所属する研究室ごとに例年、7月下旬から8月上旬にかけて実施します。

 

発表会の模様はオンラインでも視聴できます。3年生は次年度の研究室選択への参考とするためにオンラインで参加します(後日の試聴も可。その後リポートを提出)。意欲ある2年生、1年生にも公開され、自由に参加できます。

 

学生たちは、総合研究という1年間かけて行われる研究活動で“自身と向き合う経験”に初めは戸惑います。建築設計系を例にすると、3年生までの建築設計課題では「住宅」や「公共施設」など、規模、用途、敷地、利用者などの設計与条件を授業の枠組みとして教員によって“与えられ”、学生がそれに対して答えていくというプロセスを経ていました。しかし、この総合研究は社会課題、地域の課題、敷地選定、建築用途などの“枠組み”も自ら考えなければなりません。

 

他の研究分野も同様です。様々な事象を自身の研究テーマとして統合し、枠組みを考え、それを表現としてまとめる作業に学生たちは苦労します。4月に研究室に所属したときにイメージしていた姿になっているでしょうか。

 

夏休みが明けた9月下旬から後期に入り、具体的な研究としてアイデアをカタチしていきます。更なる困難が待ち受けていることでしょう。そのためにも、夏にどれだけ勉強するかが、総合研究(後期)へつながります。夏休みに入り、開放感に浸っていることでしょうが、ここからが本番です。リフレッシュしたら、建築、都市、環境、情報などそれぞれの研究テーマに向き合います。

 

夏を制するものは、総合研究を制す、です。

 

 

 ↑ 総合研究(前期)発表会を終えた2日後の4年生たちの姿。プレッシャーから解放された人間の表情。3年生の授業講評会後の懇親会で場を盛り上げてくれました。

 

 ↑ 丁度、1年前の彼らが3年生だったわけですが、場の盛り上げるスキルは成長したようです。 写真は「あなたの座右の銘はなんですか?」を発表する時間。先輩、後輩、教員、卒業生関係なく、次の発表者を指名し、発表してもらう時間。 なぜか意外と盛り上がりました。 実社会では1つのプロジェクトに多くの関係者がかかわる場合もあるので、チームメンバーを含め、場を盛り上げるのも立派なスキルです!

 

以上。