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2019/04/20

齊藤有生さんが第6回 都市・まちづくりコンクールで「角野幸博賞」を受賞

2018年度修士修了の齊藤有生さん(澤田研究室)が「第6回 都市・まちづくりコンクール」で「角野幸博賞」を受賞しました。このコンクールは「都市・まちづくりは社会構造の変化、少子高齢化、災害対策など」の都市問題を背景にした「環境改善への貢献、歴史的意義やサステナブル都市としての要求等も常に求められる非常に有機的で難解な研究領域」であるとし、「こうした領域に取り組む学生の育成を図る目的で、自ら問題意識を見出した課題において、真摯に向き合い、様々なアイディアと努力により創り上げた力ある作品を募集」するものです。全国の大学の建築系・都市系の大学生が応募し、事前審査を通過した50作品を対象に審査が行われ、最終審査に10作品が選ばれました。※「 」は本コンクール「主旨」から抜粋

◆齊藤さんの作品題目:
声をあつめて更新される手賀沼の「風景」―協働設計を通じたメディア的建築の実践と考察―

◆齊藤さんのコメント:
「地域の状況を理解する過程を含めた建築設計のプロセスをデザインすることがより良い建築をつくると考え、本提案では以下の2つの〈設計〉を行いました。
・地域をより魅力的にする「風景」の設計
・「風景」をつくるための仕組みの設計
これを実践するにあたり、web上に設計スタジオを作成し、複数の設計者によるリモートでの協働設計を実践しました。対象地域である手賀沼周辺は景勝地であり、手賀沼八景が謳われたことを踏まえ8人の設計者による8つの風景(建築)を提案しています。今回の提案は、地域の風景という情報を現地調査やSNSから独自にアーカイブし、また手賀沼という場所で実際に地域づくりのために活動している団体にヒアリングなどを行い建築設計に展開しました。審査員の角野先生には、地域のデジタルアーカイブ上で、本来は閉ざされている設計行為をステークホルダー(地域活動の関係者)に評価してもらうシステムを提示したことを評価いただいたと思います。一方で、建築設計という行為が地域のまちづくりに寄与することの難しさも痛感したコンクールでした。」

当コンクールの概要 http://www.toshi-machi.jp/

斉藤さんの作品(on website)

https://sites.google.com/view/teganuma-map-architecture-stud/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0
https://sites.google.com/view/teganuma-ea-s-t/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0